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日本らしい「個立」論とは

オリンピックが終わりました。

幕開けはサッカー男子が、スペインを破るという快挙でした。その後、あれよあれよという間に彼らは予想外の活躍を見せたわけですが、最後の2試合(メキシコ戦、韓国戦)後の評価は、やはり「個」の突破力が課題であるといういつもの総括でした。

「個と組織」の話になると、僕はいつも思い出すことがあります。

宗教家の山折哲雄さんの講演を5年ほど前に聴いたとき、欧米から「個」の概念が入っていくるずっと前から日本には「ひとり(一人)」という伝統的な大和言葉があった。

たとえば、万葉集の柿本人麻呂の以下のうたには、「孤愁のひとり寝を楽しんでいる人麻呂」の姿が、「じつに豊かで含蓄のある文脈」で浮かび上がっていると。

あしひきの山鳥の尾のしだり尾の
長ながし夜をひとりかも寝む

そこには欧米的な「個」とは明らかに違うもっと広がりのある「ひとり」が存在しているようです。

山折さんは著作『親鸞をよむ』の中でこうも言っています。「われわれはこの戦後の六十年、あまりにも個、個、個・・・・・・とばかりいいつづけてきたのではないだろうか。個の内実を検討することなく、ただ個性、個の自立と叫びつづけてきたのではないか。個という外来語を鍛え上げるためにも必要だった大和言葉「ひとり」の探求を、ほとんど忘れてきたとしか思えない」。

僕は、この「ひとり」論に、個と組織を考える上でのヒントが詰め込まれているように思います。流行りの「グローバル人材論」には全く興味がありませんが、日本的な「個立」論は是非とも考えたいテーマです。
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プロフィール

野口 正明

Author:野口 正明
一人ひとりの想いや行動が、縦横無尽に重なり合うことで、その総和を超える圧倒的なエネルギーや結果が生まれるという“創発”にかかわり続けることがライフワーク。

国内大手食品企業で商品開発、生産管理、人事の仕事を経験後、外資系企業HRマネジャーに転身。2006年より㈱スコラ・コンサルト プロセスデザイナー。

地域コミュニティでも創発を広げるため、自然とアートに恵まれた里山・藤野(神奈川県)へ2013年末移住。特定非営利活動法人ふじの里山くらぶ理事。日本アーツビジネス学会事務局長。

1965年福岡県生まれ。早稲田大学政経学部政治学科卒業。

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