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プロセスデザイナー®の原点

僕らは広い意味では「コンサルタント」なんですが、スコラ・コンサルト創業者の柴田昌治があえて違いを強調するために「プロセスデザイナー®」という名前を考案し、ずっとそう呼び続けています。

柴田の主著『なぜ会社は変われないのか』ではこう触れられています。「通常のコンサルタントみたいに教えるのではなく、一緒に困って相談し合いながら、一緒にプロセスをつくっていくということ」。(僕などはこの言葉で表現された仕事にしびれて、外資系企業から給料半分になっても入社したくらいです。)

創業当時、四半世紀前の頃にはこういう考え方は極めてマイノリティであり、それがゆえにオンリーワンの価値があったと思います。

ところが時代も変わり、モチベーション向上の諸理論、チームビルディング、コーチング、学習する組織、AI等々の考え方や手法が海外から紹介され、普及した今となっては、スコラの考え方とどう違うのか、表面的には区別がつかない状況になっています。しかし、僕はそれでも違うと断言します。どこが違うか?

「聴くこと」 - これに尽きるというのが僕の意見です。

傾聴だって、もう当たり前のことじゃないかとおっしゃるかもしれません。が、これならどうでしょう?

<相手(クライアント企業の社員)が言うことの方が、自分の言うことよりも、会社や事業をよくする可能性がきっと高いと信じて、(自分の言いたいことをあえて抑えてでも)じっくり聴くこと>

コンサルタントは自分の方が有益な情報を持っているのだからから、それを提供したいと思う人種です。またそれによって対価を得ている人たちです。さすがに上記の「聴く」はできないのでは。

では、聴くだけでどうやって対価をいただくのか?

もちろん、ただ聴いているだけならそれは詐欺です。あるいは杓子定規に同じ問いを繰り返すのも芸がありません。

クライアントの発言の中にどんな本質が見出し得るのか、隠れているのか、それをどんな感情を背景に言っているのか、メンバーの考えの中でそれはいかなる意味を持つのかといったようなことを、動的な「流れ」(これが「プロセス」です)として脳みそをフルフル稼働して聴いています。

こちらからしゃべってしまうと、相手の感情や思考の自由かつ主体的な流れを止めてしまいかねません。介入するのは主に流れが淀みそうになったときや、流れが枝分かれしそうになったときです。

そのように聴きながら、要所だけ介入していると、メンバーのつくり出す流れが自然にできてきます。こちらの仮説や想定を超えたよりすばらしいものが出現することが少なくありません。

プロセスデザイナーの醍醐味の部分です。僕の経験でも、ときにしゃべりすぎたときほどアウトプットの出来はよくありません。

しかし、最近では社内でもこの聴くことの意義がやや軽くなってきているようにも感じています。

いまとなっては唯一の、しかしながら絶対に他にマネされない(というのか、マネしようとも思わない)プロセスデザイナー®の競争優位性は、「聴く」ことだと僕は確信しています。
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プロフィール

野口 正明

Author:野口 正明
一人ひとりの想いや行動が、縦横無尽に重なり合うことで、その総和を超える圧倒的なエネルギーや結果が生まれるという“創発”にかかわり続けることがライフワーク。

国内大手食品企業で商品開発、生産管理、人事の仕事を経験後、外資系企業HRマネジャーに転身。2006年より㈱スコラ・コンサルト プロセスデザイナー。

地域コミュニティでも創発を広げるため、自然とアートに恵まれた里山・藤野(神奈川県)へ2013年末移住。特定非営利活動法人ふじの里山くらぶ理事。日本アーツビジネス学会事務局長。

1965年福岡県生まれ。早稲田大学政経学部政治学科卒業。

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