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重松清の「みんな」論

重松清さんは僕の好きな作家の一人です。彼が、政治学者の原武史さんと、日本の高度成長とともに形成された「団地」文化について、自らの体験をもとに対談している本『団地の時代』がとてもおもしろいです。

僕がびっくりしたのは、重松さんが「とにかく僕は、<みんな>が大嫌いなんです。で、<みんな>をつぶすためには、<みんな>の中にあるものを見なきゃいけない。だから、等し並みに、「普通の中学生」とか「普通のお父さん」と言われている人の中にも、一千万人いたら一千万通りの物語がある、ということをやっているわけです。」と語っているところ。

だから、重松さんが書く小説では普通っぽい人が主人公になっているんだ。<みんな>の幻想の中に隠されてしまった一人ひとりの生々しい生きざまを丁寧に扱っているんですね。ますます重松さんが好きになりました。

<みんな>という耳障りのいい言葉によって、知らぬうちに求められる同質性や同調性にもっと敏感に気づく必要があると思います。

脱<みんな>に向かって、一人ひとりが意識し行動しはじめるところから、本当の意味での「絆」とか「つながり」が発見できる気がします。
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プロフィール

野口 正明

Author:野口 正明
一人ひとりの想いや行動が、縦横無尽に重なり合うことで、その総和を超える圧倒的なエネルギーや結果が生まれるという“創発”にかかわり続けることがライフワーク。

国内大手食品企業で商品開発、生産管理、人事の仕事を経験後、外資系企業HRマネジャーに転身。2006年より㈱スコラ・コンサルト プロセスデザイナー。

地域コミュニティでも創発を広げるため、自然とアートに恵まれた里山・藤野(神奈川県)へ2013年末移住。特定非営利活動法人ふじの里山くらぶ理事。日本アーツビジネス学会事務局長。

1965年福岡県生まれ。早稲田大学政経学部政治学科卒業。

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