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NHKスペシャル「私が愛する日本人へ ~ドナルド・キーン 文豪との70年~」より

昨夜放映された表題の番組は、NHKのプロデューサー小山靖史さんの作品でした。彼とは約10年前に知り合い、それ以来すべての作品を観てきました。最近は、緒方貞子さんや渡辺謙さんら、社会的・文化的に優れた功績を残している人物に徹底的に寄り添って、彼らの原点や大事にしているものを深いところから彫り出すような作品が目立ちます。

昨夜の主人公は、戦後70年に渡って、日本の文学の魅力を世界に伝えてきたドナルド・キーンさんでした。数多くの文豪たちとの交流を重ねながら「日本人とは何者なのか」という壮大な問いを考え続けている人です。

番組では、キーンさんがかつて川端康成さんから聞かされた日本人の特性としての「余情」という言葉がクローズアップされました。余情とは、表現の外に感じられるしみじみした味わいや印象のことで、それはたしかにわれわれ日本人が共有している感覚のように思います。

僕も、新刊の中で、日本人が無意識のうちに体得している沈黙や間(ま)の効用について触れました。グラフィックデザイナーの原研哉さんの著書『白』の言葉を引用しながら・・・。

「日本文化の中で白は多用な文脈で織り込まれているが、それはときに空白を意味する。空白は通常、無やエネルギーの不在と解釈されるが、日本ではむしろ未来に充実した中身が満たされるはずの来るべき可能性として示される場合が多い。日本画に多用される余白/空白は、あえて表現の粗さや省略を使うことで、結果として観る者の豊富なイマジネーションを覚醒させ、よりリアリティを感じさせる」
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プロフィール

野口 正明

Author:野口 正明
一人ひとりの想いや行動が、縦横無尽に重なり合うことで、その総和を超える圧倒的なエネルギーや結果が生まれるという“創発”にかかわり続けることがライフワーク。

国内大手食品企業で商品開発、生産管理、人事の仕事を経験後、外資系企業HRマネジャーに転身。2006年より㈱スコラ・コンサルト プロセスデザイナー。

地域コミュニティでも創発を広げるため、自然とアートに恵まれた里山・藤野(神奈川県)へ2013年末移住。特定非営利活動法人ふじの里山くらぶ理事。日本アーツビジネス学会事務局長。

1965年福岡県生まれ。早稲田大学政経学部政治学科卒業。

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