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サンチアゴ巡礼路を歩いて(4)

巡礼に関する情報どころか、日本へ葉書を書くために持参した宛先リストや、読まないと死んでしまうだろうと絞り込んで持ち込んだ本まで紛失し、結局は基本的な生きていくための道具だけの状態で、旅は始まりました。

ところが、歩き出すと状況は一変しました。いいえ、正確には一変させられました。普段そんなに長い距離を歩き慣れない僕にとって、毎日毎日ひたすら歩き続けるのは結構たいへんで、余計なことに構っていられなくなったのです。

突然ある言葉が浮かんできました。「くうねるあそぶ」 古い話ですが、1989年井上陽水さんが出演した日産セフィーロのCMで話題になったコピーです(糸井重里さん作)。食う、寝る、遊ぶ。

この旅はまさに「くうねるあるく」だなと。あとは何にもない。そんなシンプルな一日一日が、歩くシンドさはあれ、とてもいとおしくなってきました。それに比べ、日頃の僕らはなんて複雑で、余計なことにたくさんの気を使いながら生きているんだろうと・・・。

あとは、最初は目的地まで313キロもあって、初日に22キロやっとこせ歩いて、宿に倒れこんだとき「まだ291キロもあるのか~ 本当に行き着けるのだろうか~」と先の長さを憂いたものですが、それでも継続して歩いていると着実に前進している感覚が心地よくなってきました。

まぁ、ちいさな行為も積み重ねで、おおきな成果につながる実感みたいなものですね。

さらに言えば、シンプルでちいさな行為だって、当然ですが、日々違って新鮮なわけです。出会う風景、人々、食事、自分の体調や感情・・・。

いまここに心をひらき、
未知への怖れを手放して、
存分に味わうことで、
なんとかなる。


そんな感じで、巡礼の一日一日を大事に過ごしていきました。

camino_道

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プロフィール

野口 正明

Author:野口 正明
一人ひとりの想いや行動が、縦横無尽に重なり合うことで、その総和を超える圧倒的なエネルギーや結果が生まれるという“創発”にかかわり続けることがライフワーク。

国内大手食品企業で商品開発、生産管理、人事の仕事を経験後、外資系企業HRマネジャーに転身。2006年より㈱スコラ・コンサルト プロセスデザイナー。

地域コミュニティでも創発を広げるため、自然とアートに恵まれた里山・藤野(神奈川県)へ2013年末移住。特定非営利活動法人ふじの里山くらぶ理事。日本アーツビジネス学会事務局長。

1965年福岡県生まれ。早稲田大学政経学部政治学科卒業。

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